おすすめランク★★★☆☆
えっとね、その日ね、はじめて浴衣を着たの。
自分で選んだ、薄い藍色に小さな花が散ってるやつ。
鏡の前で帯を締めるたびに、胸のあたりが少し苦しくて、
なんか、いつもと違う自分になったみたいで――どきどきした。
夏祭りの通りは、人の声と提灯の光でいっぱいで、
金魚の水面がゆれて、かき氷の甘い匂いが風に混ざってた。
でもね、どんな景色よりも、
隣で笑ってるあなたの顔ばっかり見ちゃってたの。
花火がひらく音が、胸の奥まで響くたびに、
あなたの横顔が光って見えて。
そのたびに、心がふわって浮くような、
でも少し苦しいような気持ちになったの。
人混みから少し離れた場所で、
あなたが「こっち」って手を引いてくれて、
屋台の裏の、静かなとこに連れて行かれたの。
浴衣の裾がすれる音と、夜風の匂い。
近づく距離に、息が止まる。
えっとね、それでね、
あなたの指が、髪に触れた瞬間、
身体の奥がじんわり熱くなって、
何も考えられなくなったの。
花火の光がちらちら瞬く中、
唇が触れたときの音が、世界の音を全部消した。
そのあとは、もう、覚えてないくらい。
浴衣の生地が肌に貼りついて、
風が通るたびにそこだけ冷たくて。
けど、あなたの手が触れるたび、
それ以上に熱くて、気持ちよくて――
どうしようもなく、心がとけそうだったの。
花火の最後のひとつが夜空に咲いたとき、
あなたの胸の中で息を整えて、
そっと呟いたんだ。
「ねぇ……今日のこと、ずっと覚えててね」って。
あの夜の光も、音も、
ぜんぶあなたと混ざって消えていった。
でも、胸の奥だけは、今もあの夏のまま。低価格・大満足を目指しております。ぜひファン登録よろしくお願いいたします。
※本作品はAI生成画像に加筆、修正を加えた作品となります。
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夏祭りの日に恋に落ちたの3・110枚 作品紹介

| タイトル | 夏祭りの日に恋に落ちたの3・110枚 |
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| サークル名 | カルガモ親子 |
| サークル設定価格 | 110円 |
| ファイル容量 | 129.94MB |












